先月、念願のマイホームへの引越しを経験した私ですが、事前準備の甘さから思わぬトラブルに見舞われました。それは「インターネットが使えない」という現代人にとって致命的な問題でした。今回は私の失敗体験と、その時に学んだ対処法について詳しくお話しします。これから引越しを控えている方の参考になれば幸いです。
引越しが決まったとき、私は家具や家電の手配、住所変更手続きなどに追われていました。インターネット回線については「継続利用できるだろう」と軽く考えており、具体的な手続きを後回しにしてしまったのです。引越し予定日の2週間前になってようやく現在のプロバイダーに連絡したところ、衝撃的な事実が判明しました。新居のエリアはサービス提供エリア外だったのです。つまり、現在の回線を継続利用することができないということでした。
さらに悪いことに、撤去工事の予約も引越し日に間に合わないスケジュールしか空いていませんでした。業者さんとの日程調整を早めに行わなかった私の落ち度でした。
新居では新たにインターネット回線を契約する必要がありましたが、ここでも問題が発生しました。希望していた光回線の開通工事が、なんと引越しから3週間後になってしまったのです。在宅勤務が基本の私にとって、3週間もインターネットなしで過ごすのは不可能でした。
引越し当日、新居に到着してWi-Fiに接続しようとした瞬間、改めて現実を突きつけられました。当然ですが、何も設定されていない家にはインターネット環境など存在しません。スマホも屋内では電波が弱く、快適に作業できる状況ではありませんでした。
困り果てた私は、急遽応急措置を講じることにしました。まず試したのはスマホのテザリング機能でした。
スマホのテザリングは手軽で便利でしたが、いくつかの問題がありました。まず、私のスマホプランはデータ通信量に月20GBの上限があり、在宅勤務でビデオ会議を頻繁に行う私には到底足りませんでした。実際、引越し翌日にはすでに10GB近くを消費してしまい、このペースでは数日で通信制限にかかってしまうことが明らかでした。追加のデータ通信量を購入することも検討しましたが、料金が高額で、3週間分となると相当な出費になってしまいます。
また、テザリングオプション自体にも月額料金がかかり、普段使っていなかった私は改めて契約する必要がありました。さらに長時間の利用でスマホのバッテリー消耗が激しく、充電しながらの作業は非常にストレスでした。
テザリングの限界を感じた私は、モバイルルーターのレンタルを検討しました。調べてみると、短期間のレンタルサービスがあることがわかり、すぐに申し込みました。
モバイルルーターの最大の利点は、データ通信量の制限が比較的緩いことでした。私が借りたものは月100GBまで利用可能で、在宅勤務にも十分対応できました。また、バッテリー駆動なので外出先でも利用でき、カフェでの作業時にも重宝しました。ただし、使用時は充電の管理が重要でした。特に長時間の会議中にバッテリーが切れてしまうと大変なことになるため、常に充電状況を気にかける必要がありました。モバイルバッテリーを併用することで、この問題はある程度解決できました。
モバイルルーターを導入してからは、なんとか仕事を継続することができました。しかし、固定回線と比べると通信速度や安定性に課題がありました。大容量ファイルのアップロードには時間がかかり、ビデオ会議中に時々接続が不安定になることもありました。また、家族全員が同時にインターネットを使用すると、明らかに速度低下を感じました。レンタル料金も決して安くはなく、3週間で約15,000円の出費となりました。これは私の準備不足が招いた「授業料」だと痛感しました。
ようやく光回線の工事が完了し、安定したインターネット環境が整ったときの安堵感は今でも忘れられません。高速で安定した通信環境の有り難みを改めて実感しました。この経験を通じて学んだ最も重要な教訓は、「インターネット関連の手続きは早めに行う」ということです。具体的には以下の点に注意すべきでした。
引越し決定後すぐに確認すべきこと
・現在の回線が新居で利用可能かどうか
・サービス提供エリアの確認
・撤去工事の予約(旧居)
・新規開通工事の予約(新居)
緊急時の備え
・モバイルルーターレンタルサービスの調査
・スマホプランのデータ通信量とテザリングオプションの確認
・近隣のフリーWi-Fiスポットの把握
インターネット環境は電気や水道と同じくらい重要なライフラインです。引越しという大きなイベントの中で見落としがちですが、事前の準備と計画的な手続きが何より大切だということを身をもって学びました。これから引越しを予定されている方は、ぜひ私のような失敗をしないよう、早めの準備を心がけてください。特に在宅勤務やオンライン授業が必要な方にとって、インターネット環境の空白期間は大きな影響を与えます。
万が一、私と同じような状況になってしまった場合は、モバイルルーターやテザリングを活用して乗り切ることは可能です。ただし、それらは応急措置であり、やはり安定した固定回線に勝るものはありません。新居でネット回線工事が間に合わないときの対処法を参考にWi-Fiを借りるのが最善策だと感じました。皆さんがスムーズな引越しとネット環境の移行を実現できることを願っています。